ピアノの演奏の完成度を上げる秘策②
前回はその①として、練習を録画することをおすすめいたしました。
今日はその②
「ノーミスを目指す」についてお話しいたします。
この記事をお読みになって「ピアノ弾く時ノーミスをめざすって、誰でも目指しているのでは??」
また、普段「演奏は 音のミスにばかり目を向けず 曲の中身を伝えよう」と言っているのに、なぜ「ノーミス」にこだわるの?と思う方もあると思います。
私が言うところの「発表会などで 間違えても気にしない」は、たまたま間違えた、仕方ない状況です。
弾き間違えの不安がある状態では 曲の中身を伝えるところまで心が届きません。きっと ドキドキしながら、必死😨😫😖に演奏しているに違いないので 聴いてくださる方も、もちろん 弾いている自分も辛いはずです。そんな状態は避けたい、、、ので、、とにかく「スラスラ弾ける」は “当たり前”と 心得ましょうね。
さて、「ノーミスについてのこだわり」弾いている本人はあるのでしょうか?
練習中の生徒さんの様子を見ていると、全く意識してないとは言いませんが 、つっかえた時、「あっ 間違えた!(◎_◎;)」とか、弾き終わってから「今間違えやんと弾けた」という感覚の方が多いと思います。
しかし、多くの方が、レッスンに来た直後、または、ご家庭での練習のし始めなど、 1回目に弾く時、「ミスしないように」とか、「あそこ間違えるかも、、」とミスすることに敏感になるようです。
この「ミスに敏感な気持ち」が 緊張を呼びます。
良い演奏には少しの緊張感必要だと思いますが、おかしなプレッシャーはミスを誘発させますよね。
何事もそうですが、「いつもと同じ」が一番です。
ということで、普段から「ミス」に対して敏感になりましょう。そして「間違わない自分」を作りましょう。
ピアノの練習は、基本的には ミスをしないように弾くとお考えいただく方がいいと思います。
というのは ミスをすると 手が 間違いを覚えてしまうからです。
例えば練習を10回したうち、3回成功、7回失敗したとすると、失敗のが4回多いので、この練習では失敗を習得したことになってしまいます。
そして さらに残念なのは、間違いは直さないといけないということです。
折角練習しても、 間違って弾いてしまうということは、間違って覚えてしまったということになり、つぎは その間違えて覚えたことを 正しく直さないといけなくなります。
残念ながら マイナスからのスタートになってしまいます。
そう言ったことから、始めての曲に取り掛かる時から できるだけ「間違えない」ように 慎重に練習しましょう。そうすれば、「間違いを直す手間」が省け、また 慎重に弾くことで、音やリズムの確認も丁寧にすることになるので、どんな音楽なのかも知らず知らずのうちに把握でき、仕上がりが早くなると思います。
私も 子どもの頃 ピアノの先生にこの練習法を教えてもらったですが、実行するのは正直 面倒でした。でも、本当にオススメの練習です。
というわけで、ノーミス練習にチャレンジ!!
基本 は間違えないことを優先する!です。
l初級)
3回ノーミスで弾けたら練習終わり。
音が頭や指に入ったら、強弱などのアーティキュレーションも完璧にする。(中上級も同様に音が入ったらアーティキュレーションもつけてノーミスです。)
★意外と大変です。生徒さんはボヤきや泣きが入ると思います。そんな時はゆっくり弾くように アドレスしてあげてくださいね。
中級)
3回続けてノーミスで弾けたら練習終わり。
★この時期が一番大変だと思います。一度でも3回続けて弾けるようになったら、ほぼほぼミスはしなくなってくると思いますよ。
上級)
10回続けてノーミスで弾けたら練習終わり。
というように自重をかけていきます。
上級の10回続けてノーミス!ここまできたら、本番は怖いもの無しですね。
とにかく、演奏するご自身が不安をなくし、「ここまでやったから大丈夫!!」と強い自信の源になるように 少しずつ練習に負荷をかけるのがおすすめです。
これは 練習初期のつっかえるところ の 取り出し練習にも役立つ方法です!
ミスとは違いますが、その他にもよくあるパターンで、家でやらなかった宿題、特に多いのが ゆっくり弾くとか、数えて弾くとか、片手で弾くとかの面倒なヤツです。レッスンで急にやっても、いつもと違うから「どーしたん!!」というほどグッチャグチャに、、、これではダメですよね。宿題は、うまくなるための方法や注意を出しているので、家に帰って好き勝手やってたら、、、、逆効果です😅ピアノの先生はこうならないように、生徒さんのモチベーションを下げずに、面倒に感じる宿題を楽しくやれるようにあの手この手を考えています!!
保護者の皆様も 困った時はご自分のお子様の先生にご相談されると 案外簡単に解決できることが多いと思います。先生もご家庭の様子がわかってきっと助かると思いますよ。
発表会まで1週間をきりましたよ!!。
特別な時ほど 「いつもと同じ」でいたいものです。
環境が変わるのは仕方のないことですが、自分自身の心持ちや 外見(姿勢や足の置き方など)は自身の心がけで「いつもと同じ」が作れます。
その他のおすすめとして、
☆発表会で着る服を着て練習する
☆証明を暗くして弾いてみる
☆名前のアナウンス、お礼、演奏。ご家族にお客様になってもらって、ファミリーコンサートを行う。
などなど。
「備えあれば憂いなし」
自宅練習で「他人に見られる」を 心がけてみてはいかがでしょうか?